自分はSEOの専門家ではありませんが、SEOについて自分が大事にしていることを書いておきます。
SEOは魔法ではない
SEO(Search Engine Optimization)は検索結果の上位にくるための施策ですが、魔法のように順位をあげてくれるわけではありません。もちろん、しないよりはした方が有利に働きますが、急に検索結果1位になるものでもないのです。
次々と出てくる◯◯ダイエット
話は変わりますが日々新しいダイエット法が出てきています。そのどれもが「ラクして痩せる」や「これなら痩せた」などをキャッチコピーにして世に出回っています。
一方で、本当に誰でも簡単に痩せられるダイエット法があるのなら、新しいダイエット法なんていうのは出てこず、完成形として存在しているはず。つまり次々と出てくるということは、それまでの方法は、効果はあるにせよ、万能ではないことの証左になります。
そして気づいていると思いますが、きちんとした食生活と適度な運動に勝るものはないと思います。
コンテンツが大事
SEOもダイエット法と一緒で、ほんの少し検索順位を手助けしてくれるものです。では、検索順位において「きちんとした食生活と適度な運動」にあたるのは何かというと、それはコンテンツ、つまり中身です。
ユーザーが何故Webサイトにやってくるかと言えば、何かしらの情報を求めているからです。GoogleやBingといったサーチエンジンはユーザーの求める情報に対して最適なサイトを提示してくれているのです。
ユーザーが求める情報をきちんと提供していれば、自ずと検索の上位に来ます。コンテンツを充実させることこそが最大のSEOです。
オリジナリティあるコンテンツ
商売でも全く同じ商品を売っても売れないように、情報もまた、全く同じ情報を提供してもユーザーには響きません。何かしら差別化を図る必要があります。
ここでのオリジナリティとは、必ずしも未だ誰一人として発信していない新情報ではなく、同じ情報でも他の人にない付加情報や違った視点を付け加えることです。同じ商品のレビュー記事でも、他の人が書いていないような気づきや感想を載せれば、オリジナリティのあるコンテンツです。
これはマーケティング戦略の話に近いですが、まだ誰一人発信していない情報というのは有利です。競合がいないわけですから、その情報を求めているユーザーに対しては検索上位に表示されやすいでしょう。
色々それっぽうこと述べましたが、早い話が「よそのコンテンツをパクって載せるな」ということです。
でもWELQみたいのもあるでしょ?
WELQをはじめとした問題のあるキュレーションサイトはガチガチにSEOを組み、中身はよその情報をつぎはぎして作ったようなお粗末なものでしたが、それでも検索の上位に来ていました。
確かに、サーチエンジンの隙を突いて上手いことやれば、上位に来ることはできるのかもしれません。しかし結局彼らはそのお粗末なコンテンツによって自滅してしまったのですから、どんだけSEOを組んでも中身がなければ意味がないのです。
キュレーションサイトの闇
少し話は逸れますが、多くのキュレーションサイトの収益源が広告によるものです。儲けるためにはサイトを見てもらわないといけません。一方で見てもらえさえすればページビュー数を稼げるので収益に繋がります。
つまりページビューを稼ぐために世間の人々が好きそうな話題やセンセーショナルなタイトルを付け、検索の上位に来るように仕向けたわけです。コンテンツは二の次になってしまったのです。
もちろん、全てのキュレーションサイトが中身を軽視しているわけではないですが、クリックベイト(釣り記事)として問題視されています。これはキュレーションサイトに限らず、ブログのような広告で収益をあげているサイト全般にいえることです。
SEOのその先に
SEOは手段であって、目的ではありません。検索の上位に載ることがWebサイトの目的ではないでしょう。自分のところの商品やサービスを知ってもらったり、売り上げや機会の増加させたりするためにWebサイトを立ち上げるはずです。SEOはその手助けをしてくれるにすぎません。
ダイエットだって痩せることで健康になったり、綺麗になったりためにするはずです。SEOも同じでその先の目的を忘れてはいけません。
往々にしてあるのは1位になって満足してしまうことです。1位になってもユーザーが何も得られなければ元も子もないでしょう。
そこを見誤らず、ユーザー視点を忘れずに続けていれば、目的は達成するはずです。そして検索順位も自然と上がってくるものです。
目先のSEOに踊らされず、目的からぶれないことが大事です。